『七爺』読了しました!途中で山河令を観たくてたまらなくなったのをこらえて2月中に読みきった!続きを読むpriest先生の作品で情事の描写が明確にあるの初めて見ました…!烏溪を南疆に返す前夜というシチュエーションが切なくて最高でした。しかしこの件で恨まれた景七は一生をかけて償うことになる。烏溪のヤンデレが最後までブレなかったですね。南疆に連れて帰るって言いはじめたころはまだ可愛いかったのに…。独占欲が増していった結果、自分以外を好きになったらその相手の命を奪うようなことを仰ってて…怖…となりました。烏溪は朝廷の争いに直接関わることはなくて三人を見守ってる感じでしたが、最後に彼が連れてきた援軍のお陰で大慶は救われた。人質として囚われていた十年の間にすごく成長し、様々な視点から物事を考えられるようになった彼の大巫を説得した時の台詞にはなんだか心打たれるものがありました。「……私の大切な指輪を奪った人のためです」(あってる?)という個人的な理由もある。むしろこっちの方が重要そう。自分から渡した指輪では…というのはさておき、この言い回しも好き〜前世では景七は赫連翊に対して明確な恋心があったんですね。番外編で言及されるまで敬愛の方とばかり思っていた。赫連翊はその気持ちにも気づいていたが前世では自分の皇位を優先し、あの結末に…「もし前世で、あなたが栄嘉帝でなく、私が南寧王でなかったとしたら……」複雑な愛憎劇を物語るこの一文がとても印象的でした…。周子舒はもう七爺の中では悲劇としか言いようがなく。天涯客という続編があることが本当に救いです。弟弟子の梁九霄のことを大切に想い、蒋征一行の暗殺に関わらせなかったのは彼の愛だと受け取りたい。それでも子ども一人さえ命を残さない薄情さがやはり周子舒だなぁと感じます。梁九霄のエピソードが全体を通して一番辛かったですが、周子舒の違う一面を見ることができてよかったです。景七が説いた功利主義の話について作者コメントでかなり長めの補足がついていました。読んでなるほどなと思ったら今回は景七の詭弁らしい。公開当時、読者からの指摘も多かったのかもしれません?2010年の作品ですもんね〜 15周年!先生の作品一覧で”長編黒歴史”に分類されていますが全くそんなことはなく私はとても好きな作品でした!今日まで掲載し続けてくださりありがとうございます!畳む#七爺 2025/02/28(Fri) 23:12:12 感想
途中で山河令を観たくてたまらなくなったのをこらえて2月中に読みきった!
priest先生の作品で情事の描写が明確にあるの初めて見ました…!烏溪を南疆に返す前夜というシチュエーションが切なくて最高でした。しかしこの件で恨まれた景七は一生をかけて償うことになる。烏溪のヤンデレが最後までブレなかったですね。南疆に連れて帰るって言いはじめたころはまだ可愛いかったのに…。独占欲が増していった結果、自分以外を好きになったらその相手の命を奪うようなことを仰ってて…怖…となりました。
烏溪は朝廷の争いに直接関わることはなくて三人を見守ってる感じでしたが、最後に彼が連れてきた援軍のお陰で大慶は救われた。人質として囚われていた十年の間にすごく成長し、様々な視点から物事を考えられるようになった彼の大巫を説得した時の台詞にはなんだか心打たれるものがありました。
「……私の大切な指輪を奪った人のためです」(あってる?)という個人的な理由もある。むしろこっちの方が重要そう。自分から渡した指輪では…というのはさておき、この言い回しも好き〜
前世では景七は赫連翊に対して明確な恋心があったんですね。番外編で言及されるまで敬愛の方とばかり思っていた。赫連翊はその気持ちにも気づいていたが前世では自分の皇位を優先し、あの結末に…
「もし前世で、あなたが栄嘉帝でなく、私が南寧王でなかったとしたら……」複雑な愛憎劇を物語るこの一文がとても印象的でした…。
周子舒はもう七爺の中では悲劇としか言いようがなく。天涯客という続編があることが本当に救いです。弟弟子の梁九霄のことを大切に想い、蒋征一行の暗殺に関わらせなかったのは彼の愛だと受け取りたい。それでも子ども一人さえ命を残さない薄情さがやはり周子舒だなぁと感じます。梁九霄のエピソードが全体を通して一番辛かったですが、周子舒の違う一面を見ることができてよかったです。
景七が説いた功利主義の話について作者コメントでかなり長めの補足がついていました。読んでなるほどなと思ったら今回は景七の詭弁らしい。公開当時、読者からの指摘も多かったのかもしれません?
2010年の作品ですもんね〜 15周年!
先生の作品一覧で”長編黒歴史”に分類されていますが全くそんなことはなく私はとても好きな作品でした!今日まで掲載し続けてくださりありがとうございます!畳む
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